南会津　袖沢御神楽沢

【日程】2023年７月15日～17日
【メンバー】K女史、K、C、H(記)
【コースタイム】
7/15
三岩岳国体尾根登山口(8:30)～避難小屋(11:40/11:55)～ミチギノ沢下降点(12:20)～Co.1425(13:35)～Co.1340(14:05)～Co.1310(14:20)～Co.1200(15:20)～ミチギノ沢出合(17:40)
7/16
ミチギノ沢出合(6:40)～畳岩(9:00)～12m(9:15)～2段18m(10:05)～Co.1225(11:00)～Co.1255(11:25)～3段20mスダレ(13:10)～Co.1625(15:00)
7/17
Co.1625(6:35)～10m(7:20)～Co.1750(8:10)～Co.1950(9:30)～Co.2030(ここから藪漕ぎ)(9:50)～稜線(10:05)～会津駒ヶ岳山頂(10:15/10:35)～会津駒ヶ岳滝沢登山口(12:50)～駒ヶ岳登山口バス停(13:20)
【メモ】フリクションは、ネットの記録ほどではなかった。ミチギノ沢はよく滑るが、袖沢御神楽沢はかなりマシだった。乾いた岩場を登るのに、トップの人はラバーソールがいいと思う。

はじめに
ガイド本やネット上の記録では、結構さらっと書いてあり魅力があまり伝わって来なかった。しかし、行ってみたら、見所や高巻きに苦労するところが予想以上にたくさんあり、充実した遡行となった。ただし、ネット上の記録と比べると水量はかなり多かったようで、水量が少なければ直登できるところが増え、うさんくさい高巻きは減ると思う。

7/15
雨が小康状態になってから出発。三岩岳と窓明山間の池塘のある湿原にピンクリボンがあり、ここから沢を下る。

この湿原のピンクテープからミチギノ沢下降

沢を下り始めると、藪漕ぎは非常に短く、早々に水流が現れる。ミチギノ沢はよく滑るので、慎重に下る。ここは巻きかな？と思うところは、よく見ると薄い踏み跡があった。

増水した小滝の脇を下る

雰囲気のいい滝の脇を通過

Co.1130m付近はゴルジュ帯が続く。今回は曇りで水量が多かったのでできるだけへつりや小さく巻いて下ったが、水量が少なく晴れていたら水線をどんどん下っていった方がいいと思う。

ゴルジュ地形が長く続く

ミチギノ沢出合に最も近い滝は直接下りられそうなため右岸から巻いて、残置してあった4mmくらいの細い黄色スリングにロープをかけて懸垂下降した。

ミチギノ沢はここだけ懸垂

しばらく河原を歩いたらミチギノ沢出合に到着した。

ミチギノ沢出合(写真奥がミチギノ沢)

ミチギノ沢出合(写真奥が袖沢御神楽沢)

7/16
トイ状小滝は増水で鉄砲水になっており渡渉が危険なため左岸から小さく巻いた。

増水で渡渉できなかったトイ状小滝

3m大きな釜は、増水が酷く左岸のルンゼから巻いた。

3m大きな釜　増水が酷く左岸のルンゼから巻いた

岩畳手前の7mは水流左を登った。

岩畳手前の7mは水流左を登る

岩畳は真ん中の水流をまたいで記念写真を撮るのが定番のようだが、落ちたら危険な水量だったのでおとなしく岩の上に立って集合写真を撮影。

畳岩の全景

畳岩で集合写真

12mは落ちたらドボンのうさんくさいトラバースを慎重にこなし、右岸側を伝って登った。

12m

12mは落ちたらドボンのうさんくさいトラバースから

水流の多い7mは一見、巻きかなと思ったが、よく見ると左壁から登れた。

水量の多い7mは左壁を登った

水量の多い7m

2段18mは右岸側からいやらしい高巻き。Kさんのお助けロープで登ったが、泥壁がかなりいやらしかった。また、泥壁直登後には灌木を掴みながらの急斜面の泥壁のトラバースもあり、慎重に進んだ。

2段18mは右岸側からいやらしい高巻き

この後の崩れたスノーブリッジが出てきたが、今回の遡行でスノーブリッジはここだけだった。

崩れたスノーブリッジ

トイ状2mは、増水でとても登れたものではなく、右岸側のルンゼから巻いた。

トイ状2mは右岸側のルンゼから巻いた

ここからは雰囲気が変わり、巨岩帯を通過していく。

巨岩帯

3段20mスダレは、3段目の乗越がいやらしく、Kさんが登って20ｍのお助けロープをセットしてくれた。

3段20mスダレ

3段20mスダレ　3段目の乗越がいやらしい

3段20mスダレ　3段目を越えたところ

連瀑帯

巨岩帯直瀑

直瀑10m手前の連瀑帯が始まる。倒木のある小滝は右岸側から登った。

10m手前の連瀑帯

直瀑10m手前の連瀑帯　倒木のある小滝は右岸側から

倒木のある小滝の次の段は、右岸側から登った。落ち口のトラバースが1ポイントいやらしかった。

直瀑10m手前の連瀑帯　右岸側から登る

直瀑10m手前の連瀑帯　いやらしい落ち口のトラバース

10m直瀑は左岸のルンゼから巻いた。

10m直瀑

10m直瀑はここからリッジに乗る

Co.1625

7/17
小滝を超えていくと、10mだが、水流と水流の間の岩が滑りやすく、直登は諦め左岸側のルンゼから巻くことにした。ルンゼの泥壁はいやらしく、Kさんが30mいっぱいでFIXロープを張ってくれた。ここから灌木を掴んでのトラバース。トラバースでリッジを越えると2mほど下り、少しトラバースした後に登るとバンド状の薄い踏み跡に出て、このままトラバースで水線に復帰した。この巻きがかなりいやらしかったので、滑ってなければ直登したい。