白山・平瀬〜三方崩山〜間名古ノ頭〜野谷荘司山〜白川郷

【日程】 2009/12/26(土)~12/30(水)

【ルート】平瀬温泉〜三方崩山〜奥三方山〜間名古ノ頭〜野谷荘司山〜鶴平新道〜白川郷

【メンバー】 L田村、棚橋、佐貫(記) 

寒波の谷間にうまく山行日程がはまり、厳冬期とは思えない天候に恵まれた縦走が出来た。剱、槍・穂、御岳等々のパノラマが見事な5日間の記録。

12/26 薄曇り  池袋からの夜行バスを砺波で下車、そこからタクシーで平瀬温泉の道の駅へ。代金22000円余り!簡単には敗退できない。道の駅に着くと雨が降っておりいきなり気落ちするが、準備している間に止んでくれた。向かいの林道入り口でスノーシューをつけて歩き出す。しばらくは急な登り。

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25kgは確実な重荷が背中に食い込み、足が上がらない。

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雪も湿り気味で重く、予定より手前の標高1800m付近でC1となる。

12/27 快晴 雲海を足元に見ながら出発。

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そば焼酎のCMが頭に浮かぶ・・・

朝から素晴らしい青空が広がり、最高の気分だ。

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三方崩山手前では、一部急な下りもあり慎重に行動する。夏道には鎖があるようだ。

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三方崩のピークからは一度下ってから奥三方岳までの登り返しとなる。雪は締まり、歩き易い。

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右奥に見えるのが奥三方岳 

奥三方岳からは本峰が圧倒的な存在感で迫る。

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奥三方岳にて

しかし間名古ノ頭まではアップダウンがあり楽ではなさそうだ。

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12/28 雪 予報では深い気圧の谷が通過とのこと。しかし間名古ノ頭に到着するまでは大した強風にもならず。

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計画は大汝峰ピストンだったが、佐貫の体調が下り坂だったこともあり、このまま念仏尾根(北縦走路)を北東に向かう。シンノ谷右岸の尾根(県境)を下るが、樹間の踏み抜きがロシアンルーレットのようだ。強まってきた風を避けられる良い幕場を見つけ、早めに行動終了。テントの中も寒かった。

12/29 快晴 美しい朝の森を堪能しながら稜線漫歩開始。

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動物の足跡がそこここに走っていた

目指す方向には剱と立山が常に輝いている。妙法山と野谷荘司山の間には細かいアップダウンがあり疲れるが、スノーシューの機動力は素晴らしくどんどん進む。

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第一目標の妙法山

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遠くに見える剱岳は黒いシルエットだった

野谷荘司からの下降は鶴平新道。最初は緩かったが10分もするとちょっとした雪稜に変化し、斜度もあるのでアイゼンに履き替えた。

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この尾根だけなぜか木がまったく生えていない

光と影のコントラストが雪面に映え、青空に背後から忍び寄るガスと雲は標高1700m程度とは思えない迫力である。

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ナイフエッジを振り返る

一同大いに盛り上がり、白川郷の合掌集落を遠く見下ろせる場所で最後の夜を過ごした。非常に寒い夜だった。

12/30 薄曇り 下るにつれて雪がモナカ状になり、スノーシューがひっかかり下りにくい。何とか無事にスーパー林道に出て、歩いて白川郷へ。温泉、食事の後は路線バスで城端まで行き、あとは電車で富山へGo! 富山の酒と魚を満喫し、翌日は青春18きっぷで9時間かけて帰京した。