米子不動 アイスクライミング

【日程】2014年1月10~13日

【メンバー】小G、R香、S川

【ルート】十八幅滝、奇妙ノ滝、黒滝、カチカチ山

日本が誇るアイスクライミングの殿堂、米子不動へ行ってきました。

初めてなので、3拍4日で余裕を持って行ってきました

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アプローチはスノーシューとそりで。そりは2人で協力して1台を引く人、押す人でやってみたら、なかなか良かった。正月のものと思われるトレースがあり、助かりましたが、氷瀑へは続いていなかったのでハイカーのトレースかと思われます。米子集落より2kmほどは車で入れましたが、そこから約10kmのアプローチはやはり遠い。

4時間30分のアプローチで林道終点の駐車場先の樹林帯の中のBCへ。滝山館まで行こうと思ってましたが、林道の先の遊歩道はそりではとても登れず。。。今回は日数があるので、奥の方のエリアを登る計画。

まずは周辺の偵察を兼ねたハイキング。

20150110_米子不動IC (16)

滝山館のすぐ奥にある権現滝。米子瀑布とはこの権現滝と不動滝のこと。昔から信仰の対象だったらしい。水が滴っている。

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続いて見晴台地へ向かう。ここからは氷瀑群の大展望で、ハイキングだけできても楽しいかも。左から不動滝、黒滝、カチカチ山、カチカチ山右、正露丸、百草丸。権現滝は不動滝の左側で、この写真には入っていない。

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正露丸(110m Ⅵ)遠望。ペンシル状で難しそうだ。

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カチカチ山(80m?Ⅴ 左側)遠望。完全氷結はまれというが、今回はバッチリ凍っているようだ。

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黒滝(100m Ⅴ+~Ⅵ-)遠望。なかなかの迫力。

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不動滝(175m)遠望。でかい。

本日は展望を楽しんで、BCへ戻る。本流の水は飲めないという情報だったが、試してみると、しょっぱい。温泉飲んでる感じ。結局、不動滝の下の橋で支流側の水を汲んで戻った。

二日目は、BCからつづら折れの遊歩道を登って、奇妙ノ滝と十八幅滝へ。

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十八幅滝(60m Ⅴ)

Ⅴ級とあるが、同じグレードの南沢大滝よりは難しい。当然、先登者の穴などは無い。

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中間部はバーチカル。60mロープいっぱいの1ピッチ。長いので大変だ。登攀時間で、一人1時間近い。

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奇妙ノ滝 50m Ⅴ-

こちらは、中央が水が滴っているので、左側を登る。

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最後の落ち口下が氷がぐずぐずで悪い。BCに戻ったら、結構いい時間でした。

3日目は、いよいよマルチピッチアイスの黒滝へと向かう。

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不動滝(左)と黒滝(右)

まだ氷結が始まったばかりの時期なので、黒滝下部はハングになっている。

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ハングを避けて左側から登るが、トラバースが入るので登りにくい。左から右へ右へとトラバース。氷が悪く難しいというよりは、登りにくくて嫌らしい。更に右側からバーチカルの氷柱状を登ると傾斜は緩くなり、左側のテラスまで60mいっぱいに登る。

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中間部はかなり立っていて厳しい。

2ピッチ目はテラスから見ると近く感じて20m位に見えたが、実際には雪の部分を含めて40m近くあり、トポの通り100mの滝なのだろう。ガラス氷の氷柱部がかなり厳しく、アックステンションしそうになるが、なんとか耐えて登り切った。見た目と違って、2ピッチ目の方が難しく感じた。

4日目は、当初は森の囁き、氷の呟きのエリアへ向かうつもりであったが、思いのほかアプローチが遠いので、今回、氷結の良い黒滝の隣のカチカチ山を登る。

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氷結が悪いとハーケン、カムを使うらしいので、ハーケン、ナッツ、カムを持参していた。今回は使わなくて済みそうなので、デポする。

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見た目よりも難しい氷で、足が砕けてしまい。大変だ。右から斜上して写真の中間部へ。ここから右へトラバース気味に移動していき、右側から登った。トラバースが入るのでバイルの持ち替えが有効だった。

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トポでは80m Ⅴ+ 7時間となっていたが、、60mロープいっぱいの1ピッチで登れました。

下山日なので、1ピッチ目を登って、途中で下降するかなと思っていたが、上まで登れてよかった。一人あたり50分~90分かかりました。見た目よりも難しい氷だった。ガラス氷で足が決まらないので、本当にⅤ+かなぁ?という感じ。

岩の黒と氷の白と空の青のコントラストが素晴らしい。

結局4日間、他のパーティには会わず静かだった。下山で、大沢を渡る橋のところからトレースがあったので、大沢エリアか龍神エリアにも人が入ったのかもしれない。

なんだかんだで、初日は展望ハイクを楽しみ、残る3日間も毎日登って充実した4日間でした。アプローチがこの半分だと助かるのだが、近かったら近かったで人が増えて混雑してしまっても、それはそれで困るのでしょうがない。

まだ、まだ登りたいルートが満載の米子不動。また再訪しよう!