日時 2008/7/19~21
メンバー L大野、棚橋、佐藤(耕)、佐貫(記)
もう何年もの間、海の日連休は計画通りのルートに行けたためしがない。
梅雨末期の大雨にたたられ、転進・中止ばかりだったが、今年は天気に恵まれ念願の今早出沢に行くことができた。
津川から乗り込んだタクシーの運転手さんは2月に御神楽岳から下山した後に乗ったのと同じ人だった。荒れ気味の林道を根性で一ノ俣橋まで運んでもらった。ありがとうございます。
蒸し暑い天気に、5分も歩かないうちに全身汗だく。
踏み跡が沢を横切る度に水をがぶ飲みしつつ、ひたすら我慢の山越え。やっと今早出沢に降り立つと、全員水浴び開始。
水量は少なく、普段なら泳ぐところも足がついてしまう。
横滝を越えたところで、左岸にうってつけの幕場適地があり、今日はここまでとする。
二日目はガンガラシバナと稜線の藪漕ぎを控え、朝から緊張しつつ河原を進む。
雪渓が現れ、幕営跡を通り過ぎるとそこは大伽藍に囲まれていた。左俣の魚返しの大滝がだいぶ遠くに見える。こちらは、思っていたよりもはるかに地味な風景であった。
右俣は通称「右方ルンゼ」、ジロト沢を大きくしたような見栄えのする大迫力のスラブ帯に、一筋の流れが続いている。こちらのルートを取ると藪漕ぎの距離が倍近くとなるのだが、一度見てしまうとやはり吸い寄せられてしまう。
右方ルンゼの登攀はザイルを出して4ピッチ。
一部ぬめったところもあるが、概ね快適な登りで楽しい。こんなに幸せな海の日連休があるなんて!
しかし幸せは長くは続かなかった。稜線への最後の詰めは急傾斜で腕がよれよれに。地形図上ではすぐ近くにある矢筈岳も、藪に阻まれ遠くに感じる。唯一の救いは天気が高曇りなことで、確かに暑いけれど熱中症になるほどではない。
稜線の藪をひたすらかきわけ、大川東又沢の右岸尾根から支尾根を経てやっとのことで東又沢へ降り立つ。落ち着くと間もなく雨になった。
最終日、トマでも何度か下降している大川を下る。
泳ぎが多そうなのでライフジャケットを持参したが、水が少なくザックを背負っていれば十分だった。白いゴルジュに澄んだ水が美しい。
天気は快晴でメチャクチャ暑く、前日と天気が逆でなくて本当に良かった。鷲ヶ沢出合は迫力の流れ。
最後は湖岸道を一時間強の歩きで笠堀ダムへ。充実の3日間でした。