利根川横断

期間  2009年5月1日〜3日

メンバー 栗原

このGWは黒部横断に行きたかったが、残念ながら叶わなかった。それならと、ずっと入りたかった奥利根に単独で入る計画を立てた。今年の寡雪で利根川が横断できるか危ぶまれたが、ひとまたぎならきっと、と挑戦してみることにした。

5/1 鳩待峠でタクシーを降り、歩き出す。トレースはばっちりで、尾瀬ヶ原には多くの人が入っている様子が伺えた。山ノ鼻を過ぎて猫又川の流れを聞きながら、途中からススヶ峰に上がり平ヶ岳を目指すが、トレースはずっと続いていた。雪も締まって歩きやすい。天気も良く、さくさくと歩いて、平ヶ岳を過ぎたところで幕。

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【初日の天場からの残照風景】

5/2 今日が核心のため、気合を入れて4:40出発。トレースは剱ヶ倉山の先まで続いていた。いよいよここからは自分でトレースを刻む。歩き尾根を、尾根を外さないようにしながら下る。よく晴れて視界が利くのがありがたい。が、歩きやすいのは途中までで、途中から藪が出てきた。岩峰を巻き下る辺りから藪も濃くなってくる。密藪を下りながら利根川の様子を伺うが、ドウドウという音が響くばかり。忠実に末端まで歩き尾根を下り、ひとまたぎに降り立つと、スノーブリッジがかかっていた!対岸の尾根の登り返しを考えると、今年利根川を渡れたのはここのみであったろう。

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【ひとまたぎに降り立つ】

越後沢尾根を少し登り返して、反対側の越後沢出合に降り立ち、越後沢を膝下渡渉する。

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【越後沢出合の様子】

これで核心を抜け、一安心。ほとりで大休止する。登り返しの小穂口尾根も下部はやはり藪で、折からの気温上昇に、バテてフラフラとなる。時間的には本谷山まで行けそうだったが、p1450を過ぎたコルで幕。

5/3 本谷山までは、1時間半ほど。本谷山ではトレースに会う。そこからは、トレース沿いに稜線漫歩。来し方を振り返り振り返りしながら、のんびりと丹後山分岐まで。多くの登山者とすれ違い、小冒険が終わってしまったことを知る。新緑の美しい中、道端の花を愛でながら、十字峡へ。