下田・白根山〜烏帽子岳

【日程】2010/1/9(土)〜1/11(月)

【メンバー】 佐貫(L)、棚橋

【ルート】塩野淵〜白根山〜烏帽子岳〜塩野淵

日本海側に大雪とくれば、標高の低い下田・川内の藪尾根が手招きしているようなものだ。昨年春に毛無山に行ってから積雪期のこの山域への興味が一層深まり、今回は白根と烏帽子という二つのマイナーピークをつなげてみることにした。

1/9 雪

「白根山登山口」の道標のあるところから、雪に埋もれた林道に入る。

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すぐに左手の緩い尾根に取り付き、意外に雪が締まっているような気がしたが、5分もするとスノーシューで膝までのラッセルが始まった。

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白根山から西に延びる尾根に上がるころには腿まで潜るようになり、前途多難の予感。尾根は狭く急だ。

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c470のポコからの下りはえらく急で、途中、切れ落ちた足元が雪の載った木の枝で隠されていてルートの見極めに苦労する場所もある。

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空身で下降地点を探る 枝の下は空間!

このへんはさすがにアイゼンに履き替えて通過。登り返しもまた急で、顔に雪がつきそうな斜面を塹壕堀り。

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ラッセルを続けるも、c638あたりで時間切れとなり行動終了。身体とザックについた雪が落としきれず、テントの中はビショビショだ。

1/10 雪のち風雪

朝、テント内が酸欠気味で火器の調子が悪くなり、出発が遅れる。今日も腿までのラッセルを交替で続けながら白根山山頂へ。

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積雪がまた増えた・・・

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白根山山頂

視界が悪い中、南へ下っていく尾根を探る。

最初は快調に下って行けたが、次第にガスが濃くなり30m程の視界の中でルートを間違いかけたりして苦労する。

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ガスはこの後さらに濃くなった

c642手前では下る尾根もよく見えないが、急なのでアイゼンに替えて泳ぐように深雪を進んだ。

1/11 快晴

明るくなるのを待って出発。昨日とは違いスッキリと晴れている。烏帽子岳まではまだまだ大変そうだ。

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湖面がシャーベットのように見える笠堀ダムを眼下に

そして今日もラッセル。急な雪壁登りやトラバースを繰り返しながら、じわじわと烏帽子岳に近づいていく。

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金城山北尾根を髣髴とさせる雪壁 こんなところが何度も現れる

標高わずか680m足らずとはとても思えない、迫力ある姿である。

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高度感ある頂上直下の登り

山頂からは粟ヶ岳が間近に迫り、遠くには青里や矢筈がいつもの姿で見守ってくれている。最高の気分だ。

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渋山のパノラマ、絶景なり

ここからは北西尾根を下降する。上部では足元から表層が流れたりとちょっと緊張する一幕もあった。

いい湯らていで汗を流し、帰途につこうとすると、何と途中の国道沿いの川に白鳥の一団が!ここは飛来地らしい。目の前で次々に着水するのにビックリ、最後に大きなお土産を貰ったようだ。二人とも白鳥を見て志村けんを連想するのは世代のせいだろうか。

予想よりも時間がかかってしまったが、充実した大満足の三日間でした。