【日程】2010/5/1(土)〜5/5(水)
【メンバー】 L佐貫(記)、棚橋
【ルート】 奥只見丸山スキー場〜未丈ヶ岳〜毛猛山〜浅草岳〜光明山〜笠堀ダム
奥只見丸山スキー場から笠堀ダムまで、5日間・61kmの縦走。長く暑く苦しかったが、何とか大好きな下田をゴールにという当初の目的を完遂することができて大満足だ。
5/1 朝方薄曇り〜晴れ
奥只見丸山スキー場のリフト運転開始は朝8時。ほぼ同時にリフトに乗り、ゲレンデトップからまずは未丈ヶ岳を目指す。雪の量は十分で、付近はまだどこでも滑れそうな感じだ。
ゲレンデを後にし、縦走開始
雪に覆われた未丈の山頂を後にし、緩やかな尾根を下降開始。ここからはトレースがなくなった。
滑り出したくなる尾根
1352m赤柴山を越えようかとも思ったが、初日の重荷を言い訳にその手前をc1とする。
5/2 晴れ
夜は少し冷え込み、雪面が気持ちよく締まっている。赤柴山までは藪が少しあったが、下から見るほど大変な登りではなかった。
赤柴山への登り
大鳥岳、1215m一ノ沢岳と順調に進む。
アイゼンを効かせて稜線を行く
毛猛山まではかなりの部分雪を拾えた。
毛猛山に立つ
藪が長かったのはむしろ毛猛山から先、c1268mからc1176mを過ぎたあたりまで。雪を拾えない部分が1時間半もあっただろうか。
雪を拾ったり・・・
藪を漕いだり・・・
救いは藪の中にもナタ目がかなり入っていたことだ。藪の濃さの感覚には個人差があるとはいえ、自分としてはこの藪はエアリア破線レベルに近いと感じた。
c1001mで再び緩い雪尾根に戻ったところで、c2。
5/3 晴れ
前毛猛山までは雪提と藪を交互に踏み、順調にピークへ。
前毛猛山の直下
そこから大鳥沢の左岸尾根をさくさく下り、一旦六十里越国道に出た。通り過ぎる車に里心が騒ぐが、後半戦に突入だ。浅草岳へは標高差800m強の登り。8時を回ると太陽がギラギラと照りつけ、ほとんど無風とあって暑さで頭がクラクラする。夏道は部分的にしか出ていなかった。よろよろと南岳まで登り、延々続くアップダウンに消耗しつつやっと浅草岳に立つ。遠かった。
まだまだ先が長いので、出来るだけ進まなければと新潟・福島の県境尾根を下り、標高1020m付近でやっとc3とした。
やっと登りが終わった!
5/4 曇り後晴れ
遅沢の源頭付近は迷い易そうだと心配していたが、幸い視界良好だ。ずっと雪の上を歩きながらすんなり八十里越に到着。今日も県境尾根を忠実に辿る。予想以上に静かで美しい場所である。
こんな場所があったとは
幸いなことに雪は五兵衛小屋までずっと続いてくれた。
五兵衛小屋まであと少し
砥沢川源頭の素晴らしい幕場適地に後ろ髪を引かれながら少し進み、大滝が見えるこれまた素敵な場所をc4と定めた。
5/5 晴れ
そろそろ雪もなくなりそうだ。大した距離ではないので暑くなる前に何とか抜けられるだろう。
藪は中級の濃さ ツルがないので大助かり
標高700mの最低鞍部手前からは驚いたことに踏み跡や赤テープが出現し、古い鉈まで落ちていた。
こうなれば楽勝
光明山で証拠写真を撮り、下山にかかる。思いのほか残雪で登山道が埋まっていて、それなりに気をつけて歩かないと危ないしルートが分かりにくい。
結構下山も大変
「ここは松次郎ぜんまい径か?」と思うような所もあった。残雪と新緑を眼に焼きつけながら、桜ふぶき舞う笠堀ダムへ。いい湯らていで飲み干した待望の大ジョッキは、今年一番の美酒だった。