期 間:2011年10月8〜10日
メンバー:棚橋 木下
秋の奥利根シリーズ・今年は三ツ石沢へ、下降した三番手沢とともに白い花崗岩の峻渓であった
10/8 晴
渡船にて奈良沢川のバックウォーターへ、今年の大雨の影響は大きく砂漠のような風景だ
<すざまじい豪雨の跡>
ガレの押し出しがすざまじく、原因は三右エ門沢、大崩壊となっていた
ここを過ぎるといつもの快濶な奈良沢川の姿に戻る
<奈良沢川の快濶な河原>
三ツ石沢は白い花崗岩、碧色の渕、色づきはじめた紅葉と美しい 次々出てくる滝や渕を登ったり、へつったり、高巻いたり楽しく遡行するが、次第に険しくなってくる
<花崗岩のへつり>
<連瀑帯>
第3のゴルジュ・開けたゴルジュをへつっていく
<第3ゴルジュ>
CSを抱いた深い渕、右岸から高巻くがさらに20m急の滝が続き、ルンゼ2本を渡る大高巻きになった
<ゴルジュに挟まったCS>
沢に戻り、屈曲部付近に幕場を探すが良いところがない、「今日は雨は降らない!」とゼロメーター地帯にテントを張った
10/9 晴
朝一番、cs5m滝を際どく空身で通過すると前方に露岩が広がり大滝が現われる
登るのあれば左壁だろうか、時間配分を考えて右岸のルンゼから高巻く
<三ツ石沢大滝>
次々現われる5mほどの滝は「登れないと高巻くのが大変だな」と近づくと楽しく登れてしまう
<上流部の小滝>
20分ほどの笹薮漕ぎで二番手山付近にでる、巻機山〜小沢岳の稜線の展望を堪能してから下降を始める
<番手尾根から小沢岳を望む>
三番手沢も花崗岩の美渓、スラブ状の滝が続き豪快
2回の懸垂下降で本流に合流、続く大滝のゴルジュは右岸から高巻く
<三番手沢の下降>
<三番手沢源流部・左俣を下降>
そろそろ疲れも出てきたが今日も良い幕場がない、やっとテント一張り分の砂地を見つけて、本日終了
10/10 曇りのち晴
今日の朝一は2段10m滝の懸垂 さらに3つの連瀑帯が続くが比較的小さく巻ける
<ブナ森の木漏れ日の中を>
渓相が開けてくると小沢の本流に合流、あとはノンビリと河原歩きとなった
色づきはじめたブナの木漏れ日と爽やかな秋風をエピローグにウォーターバックへと戻った
【木下 記】