【日時】2011年12月23日〜24日
【メンバー】K,S
【ルート】黄蓮谷右俣
12/23 竹宇駒ケ岳神社〜五合目〜黄蓮谷出合〜坊主ノ滝〜二俣c.1
12/24 c.1〜右俣〜奥千丈ノ滝〜甲斐駒ケ岳〜七丈小屋
12/25 七丈小屋〜五合目〜竹宇駒ケ岳神社
黄蓮谷右俣はタイミングが難しい。WEBで検索される記録をみると、時期が早くて凍っていなかった、遅くて雪で埋まってしまってラッセルに終始したという記録もみられる。今年は、雪が少なく、山行前の天気予報や降雪量をよく注視していたが、狙い通りの素晴らしい遡行をすることが出来た。
初日は、長い黒戸尾根をゆっくりと登る。五合目の近くで少し雪が出てきた程度で、ほとんど雪が無い。これは期待できそうだ。五合目小屋跡から続いている踏み跡に従って、黄蓮谷への下降路に向かう。しばらくは踏み跡も明瞭だが、次第に荒れて分かりづらい。後ろから来た単独の方と一緒になって道を探してしばらく迷いながら下降した。どうやら年々荒れてきているらしく、2005年に左俣を遡行したときよりはかなり分かりづらくなっているようだ。苦労してトレースを探し、ようやく沢まで降り立った。
最初の滝は釜が出ているので、左岸の巻き道を使う。
坊主ノ滝はばっちり氷結している。右側はやや薄いので中央の登り易そうなところから登る。
【坊主ノ滝の登攀】
坊主の滝上の15m滝を越えると、ナメ滝となっており、その上が二俣だ。初日はここまで。ツェルトを張って、幕営となる。思ったよりも寒くなく、意外と快適だったので今後もツェルトで軽量化するのも良いかもしれない。
翌日は右俣を遡行する。積雪はほとんど無いので、歩きやすい。ナメ滝も雪に埋まることなく露出度が高く、まさにこのような景観を見たかったのだと感激である。
氷の回廊を歩く。
いずれも?級程度なので、フリーで登っていく。
奥千丈ノ滝のナメもバッチリで快適。
いや〜素晴らしい。
延々と続くナメが美しい。
歩みの遅い我々は、後続から来たパーティに先を譲る。インゼルのあたりの滝。
奥ノ滝、3つの氷瀑が続いている。トレースは3つまとめて巻くようになっている。
1段目の滝。結構バーチカル。これは登らずに、2段目の滝を登ってみる。
坊主ノ滝よりは少し難しい感じだが、?級くらい。余計な滝を登ったせいか、Sはかなり疲れてしまったみたいだ。
最後は、山頂をバックに源頭の雪の道を詰める。意外に長くで大変だった。
やりました。甲斐駒ケ岳山頂に着いた。
あとは、七丈小屋までゆっくり下降。七丈小屋は、ほとんどがアイスクライミングにこられた方ばかりだった。左俣は大人気で、今日は小屋から13パーティが出発したらしい。沢中に泊まられたパーティが18時頃にびしょぬれで戻って来られた。同宿のガイドパーティは我々が寝た後、22時頃に戻ってきた。順番待ちが結構あったようだ。
3日目は、篠沢七丈瀑で遊んで帰るつもりだったが、Sの靴ズレが痛いとのことで、そのまま下山。素晴らしい山行でした。