【日程】2016年4月30日~5月3日
【ルート】屏風岩 雲稜ルート
【メンバー】小G、S川
今年のGWは雪が少ないので、雪稜は諦め、岩を登りにいくことにした。屏風岩は夏に行かれることが多いところであるが、今年の状況ならよさそうだろうと計画した。当初は、東壁の雲稜ルート、東稜ルート、右岩壁のルンゼ状スラブの3本を登る欲張りな計画であったが、結果的には、雲稜ルート1本の登攀に終わった。
横尾につくとすでにキャンプ村の様相。
早速、壁の状態と、渡渉ポイントの確認に偵察にいく。T4に雪があるようで、少々不安だが、ルートはおおむね夏の状態に近いと思われた。右岩壁ルンゼ状スラブは、ベルグラが張っているように見えたので、この時点で登攀対象から外す。
2日目。夜から雨だったが、9時頃からやむ予報を信じて出発。渡渉は、膝程度。今回は、雪代により水量が多そうだと想定して沢靴を用意してきている。
渡渉を終えたあたりで、雹まで降ってきた。どうも天気予報が大ハズレだったようだ。本日の登攀は諦め、BCに戻る。
3日目。5月2日。
本日は天気は良さそうだ。今日は雲稜ルートへ向かう。薄暗い中出発し、渡渉をすませ、ルンゼを詰めていく。雪は結構硬く、急な斜面である。
T4尾根を登るのだが、どうやら間違えたらしい。難しいところに取付いてしまい、2時間のロス。
気を取り直して、正しいルートを登り、T4まで。
雲稜ルート1ピッチ目。本来のスタート地点には雪があって靴が濡れてしまうので、左からトラバースして取付く。コーナーからハングに向かって登っていく。
2ピッチ目もなかなかの高度感だ。ルートが少々分かりづらい。
3ピッチ目は、ボルトラダーをA1。ペツルのボルトなど、新しいものに打ち替えられており、さすがに人気ルートだと思う。アブミ操作なので、結構時間掛かってしまった。3ピッチ目は、ボルトラダーをA1。ペツルのボルトなど、新しいものに打ち替えられており、さすがに人気ルートだと思う。アブミ操作なので、結構時間掛かってしまった。4ピッチ目は被り気味の垂壁をA1で抜けて、ちょっとランナウト気味のトラバース。トラバースの残置支点が穴のつぶれたハーケンで、3mmスリングが掛かっていて、それで支点を取るのが精神的に良くない。
5ピッチ目は、ルンゼ状を登っていく。濡れ濡れで恐ろしく、アブミを取り出してしまう。ここでアクシデントがあり、上から落ちてきた自然落石にS川が当たってしまう。この時期のルンゼはあまり安全ではない。
6ピッチ目もあるのだが、終了点がすぐ上に見えているし、ルンゼを登り続ける危険も考えて、これで終了とし、懸垂下降に移る。
あとは基部から、ベースへと戻る。
4日目は、東稜ルートを登ろうかと思っていたが、S川が落石を受けたところが痛いというし、ここは無理せず下山となった。結果的には4日間でたったの1本だけであった。キャンプに終始したような山行であったが、雲稜ルートは楽しく充実したので、それなりに楽しめたと思う。次回は登り損ねた東稜ルートかな?