【日時】2008年2月9日〜11日
【ルート】 御神楽岳大蕎麦沢左岸尾根
【メンバー】L栗原 佐貫 棚橋
大蕎麦谷左岸尾根から御神楽岳に登ってきました。1年越し、沢も含めると5年越しでようやく山頂を踏むことができました。
2/9
楢山でタクシーを降り、フリートレックをつけて歩き出す。昨年ほどではないが、今年も雪は少なめのようだ。林道の終点辺りから尾根に乗る。尾根上は狭くてスキーは担ぎになるかと思っていたが、斜度がそれほどきつくないので、思ったよりずっとスキーが使える。ラッセルは脛くらいだ。ただし、下りになるとコケまくり板が外れまくって、思ったよりずっとスキーが使え(て)ない私であった・・・。
そんなこんなで672mまでが意外と遠く、その先814mへ向かう登りでは斜度がきつくて板を外して腿ラッセルになったこともあり、814mピークの手前で幕とした。
2/10
夜少し雪が降ったものの、朝起きると意外にも晴天である。まずは大森山まで、ずっとフリートレックでラッセルする。ブナの森がでてきてなかなかいい雰囲気のところだ。大森山を越え、少し行ったところで不要な荷物をデポ、身軽になって山頂を目指す。斜面を登りきり方角を東へと変えるところは、昨年大田原さんと涙を呑んだムサ沢右岸尾根との分岐である。今回は山頂を目指す。あいにくこの頃からガスがかかる。山頂直下でアイゼンに替え、ほんの少しで山頂に達した。真っ白で何も見えず、写真だけ撮って山頂を後にする。
さて、楽しい大滑降・・・のはずが、スキー練習をしていない私はコケまくり。途中パウダーもあるのだが、全荷を背負ってからは更にひどくこけ、途中からは滑らずに板で歩いて下りた。佐貫さんのみ一度も転ばず楽しげだった・・・。途中地形がかなり分かりづらく、何度も地図を見て確認する。700m付近の平らな所で幕、予定の尾根はスキーに不向きなこともあり、行きの林道の状況から、セト沢林道へ下りることにする。
2/11 晴れ
セト沢のほうへ向かうが、いきなり沢が出ていたため、シールをつけて少し登り返して夏道へ向かう。赤布のあった所から夏道だと思われるところを下り、林道に出た。林道は一部デブリが出ていたものの、やはり寡雪なのであろう、ひどく悪いという感じではなかった。それでも気温が上がる前にと、休憩も取らずに歩く。雪崩の危険のない所まで来て小休止、あとはポクポクと室谷まで歩き、御神楽温泉に寄って帰京した。
今回は結局ザイルを出すようなところはなく、フリートレックもほとんど外さず仕舞いでした。完全に「山スキー山行」になったけれど、終わってみてから、そう言えば私はこういう山行がやりたくてトマに入ってきたんだ、と改めて思い出しました。山深い所にスキーで分け入っていく・・・。まぁ、でもその前に「スキーで『歩いて』下る」を卒業しなければ・・・。