【日程】2017年10月7~8日
【メンバー】T、T、U、K
前から行きたいと思っていた、太平山地の最高峰・白子森。
マタギが駆け巡ったこの森を、沢をつないで気ままに歩いてみたかったのです。
初日は予想よりも天気が悪く、雨が残っていました。
こんな天気で急いでも仕方ないと、秋田市内の市場に寄り、ゆっくり買い出しをしてから入山です。
車を止めても雨が降っていましたが、若手メンバーの「行きましょう!」という言葉に励まされて出発しました。
崩れた林道を奥まで入り沢に下りると、さほど増水してなく、いよいよ遡行開始です。
雨も小止みになりました。
沢は概ね穏やかな流れで、東北らしいミズナラとブナの森です。
枯れたような、甘いような秋の沢の香りがします。
厳しい滝やゴルジュがなくても、歩いているだけで穏やかな気持ちになれる、そんな沢でした。
大きく曲がるあたりで100mほどブナの斜面を登れば、もう阿仁川水系。
不思議なことにこちらはカツラやサワグルミが多い森です。
予定通り大蓋沢の二俣で一泊しました。
気がつくと雨も止み、実にいい天場でした。
二日目は何もないかもと覚悟していたら、嬉しい誤算の楽しい沢です。
手頃な滝がいくつも出てきて飽きさせません。
もちろん森も素敵です。
稜線に出て、さほどのヤブ漕ぎもなく山頂に着けば、晴天の下、森吉山や八幡平方面、岩木山が見えました。
登山道はほとんど廃道だったので、尾根を辿り入渓点まで降りました。