【山行日】2020年2月29日~3月1日
【メンバー】Kog Sasa
先週に引き続き米子不動に行ってきました。
通算6回目となると若干マニアックなレアなところを登ってきました。
今回は大沢エリアへ向かいます。氷結の問題なさそうな不動戻しを目指していきます。
「阿修羅」。登れそうに見えます。
「不動戻し」。例年よりも氷結は悪いようですが登れそうです。過去に2回登っているのですが、今回はこれを登って、更に上流にあるF2、F3を目指すかと考えていました。
「不動戻し右」です。ここはまだ登っていないところです。一部薄いようなところもありますが、先週の「正露丸」の落ち口のベルグラよりはずいぶんマシなようです。今回は、ここを登ることにしました。グレードⅤ+なので何とかなるでしょう。
取付きより上を見上げる。
岩の陰に入ってビレイオン。
どうやら3段になっているようです。
2段目のテラスで、ピッチを切ります。
2ピッチ目です。落氷しないようなるべく左側から登ります。
上部は薄いところもなく快適に登ります。
上に抜けたところで、「不動戻し」上流の氷瀑がどのようになっているか偵察に行きます。
ナメ滝をフリーで登り、しばらく左へトラバースしていくと「不動戻し」上流氷瀑へでました。
Webで記録のあるF3の2本の滝でしょうか。30~40m級のようですが、なかなかのバーチカル。
更に上流には2段の氷瀑もあります。
今回は時間に余裕がないので登りませんが、今度行くときは中日に早起きしてヘッデン覚悟で行けば登れそうですが、少々大変かもしれませんね。
懸垂下降1回目。回収でロープが引けなくて一苦労。セットし直したりして少々時間かかりました。
下降したところから改めて全体を見上げます。
薄いところもありましたが、登りごたえあり、楽しめました。
帰路に、登っていない大物の「どぜうの詩」を見に行きましたが、影も形も無い。ですが、Webで記録を見たこともある「どぜうの詩の右の右」氷瀑が下部はかなり薄くてヤバそうですが、どうやら登れそうに見えます。
翌日は昨日に確認した「どぜうの詩の右の右」へ向かいます。
ここはガイドブックには出ていない篤志家向けの課題と言えるかもしれませんね。
朝から小雪がパラつく天気でした。
視界悪く全体が見えませんが、取付き付近がかなり薄いですが、上部はしっかり氷結しているので大丈夫でしょうと登り始めます。
最初の5mほどを登り、少し厚めの氷でスクリューを打ちますが最後まで打ち込めない位薄い。さらに10m程度のぼってようやく支点が取れます。簡単ですが、落ちられないので慎重に登ります。
そこから先はバーチカルはあるものの、弱点を狙って登っていけばそれほど厳しくありません。50mほどロープを伸ばして右の凹状でピッチを切ります。次第に天気も回復してきました。
フォローで登るSasa。
2ピッチ目。残り15m位に見えましたが、25m位あります。
見た目は簡単そうですが、Ⅴ+くらいはあるようでした。
懸垂下降するとようやく全景が見えました。
左のツララが「どぜうの詩」です。その下には崩壊した巨大な氷が沢山ありましたので、暖かい日に溶けてしまったように想定されます。このところ暖冬の年が多いので、いつか氷結して登れる日が来るのでしょうか?
あとは「どぜうの詩」を登れば、米子不動もコンプリートできるのですが、次に登れる状態になるのはいつでしょうかね?!