浅草岳山スキー

【日程】2009年3月29日

【メンバー】小暮、栗原

【ルート】 ヤジマナ沢左岸尾根〜前岳

 

山スキーのメジャールートに行ってきました。当初はムジナ沢右岸尾根を登って、早坂尾根を滑降するという予定でしたが、前泊した大自然館を起きると、沢山のスキーヤーが既に準備をしていました。先行していった方は夏道のコースであるヤジマナ沢左岸尾根へとトレースされている。

我々よりも先に10人はいるだろうか。しっかりとしたトレースがあるので、ついつい当初のムジナ沢右岸尾根ではなくヤジマナ沢右岸尾根へと足を進めてしまった。

トレースと辿っていくと、先行パーティに追いついていく。天気は朝は曇天であったが、雪がちらつき始め大粒の雪へと変っていく。

 

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稜線に出ると素晴らしいブナ森が癒してくれる。前岳の手前のところまで来ると上からシールで降りてくるパーティがある。天気が悪いので撤退だという。とりあえず我々は先に進むことにする。更に二人パーティが降りてきた。やはり引き返しだという。

先には、引き返した後が。。。見てみて納得。正面はガスで完全にホワイトアウト。この先はトレースは無く、引き返した跡があるのみ。まったく前が見えない。しばらく逡巡するが、無理しても仕方無いとここで降りることにする。

ところがシールで滑り始めた直後に薄日が差して次第に周囲の様子が見えるようになってきた。うっすらと稜線の端が覗ける。もったいないので、ここから登り返すことにする。

しばし登ると前岳と思しき地形に出る。そこからは下りになっているが、ここでいよいよホワイトアウト。やはり前が見えない。仕方なく諦めて引き返すことに決定。下り始めたところで、後続から単独行者が現れる。

「我々はここで降りますよ」

「しばらく様子を見て待ってみます。」との言。頑張ってください。

 

さあここからは滑降だが、ホワイトアウトの中、自分たちのトレースを頼りに降りるので慎重にシール滑降。シールがつっかえて滑りにくいので、安定したところでシールを外す。ここからは、今シーズン最初で最後かもしれないパウダー滑りだ!!

気持ちよくターンしていくが、前方はシュプールが多くて滑りにくくなってきた。天気も降りるに従いよくなっていく。正面には守門岳の素晴らしい展望。気持ちよく滑り、樹林帯に突入。景色の良いところで一休みして更に林道へと滑り込む。

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ほどなく登山口に到着。ピークハントこそ逃したものの、素晴らしい山行ができてとても良かった。心残りは早坂尾根だが、また今度天気の良いときにリベンジしたい。