二子山 中央稜 マルチピッチクライミング&フリークライミング

【ルート】二子山 西岳 中央稜
【日時】2009/3/28
【メンバー】横山さん、斎藤健太郎(記)
【コースタイム】
基部10:00−3P目フォロー終了11:25−稜線12:30
二子山西岳山頂で昼食(12:45)
弓状エリアでフリークライミング(13:30-14:00)

二子山中央稜
【二子山中央稜 カンテ沿いを登って行く】

股峠からローソク岩の看板に向かって進んで行く。
赤いドラム缶が目印。
先行パーティーが基部に居たが、トイレに行ったりなんだかんだと、準備に時間がかかりそうな雰囲気。
先にロープを結んで準備完了。プレッシャーが功を奏したのか、「先にどうぞ」と順番をゆずってもらう。

・1stP リード:斎藤(健)
薄い凹角沿いに登り、下から見える終了点風ボルトあたりから右側にトラバースしてテラスまで。
岩は少しひんやりします。

・2ndP リード:横山さん
カンテ部分をそのまま登っていきます。
所々にボルトがあり安心して登ることができます。

・3rdP リード:斎藤(健)
核心のクラックセクション。
今回持参したカムは、0.3, 0.4, 0.5, 0.75, 1, 2×2個, 3。
ところが、ここのクラックの最適サイズは4番。
「4番は家に置いてきてしまったよ。」
と思ったが、クラックをよくよく眺めると、所々幅が変わっているので、狭そうな部分に手持ちのカムを決めて進むことに。
たまに、ハーケンが打ってあるのですが、カムとハーケンの併用だと調子が狂うので、このクラックだけは、
?フットホールドをジャミング
?カムのセット
?クリップ
のリズムの繰り返しで登って行く。
カムを使うのも久しぶりなので、クラックサイズに対して大きすぎたり、小さすぎたりで何度も選び直す。
幸い、フットホールドのジャミングが良く効くサイズのクラックだったので、慎重にクラックを登って行くことができる。
右足を右壁にスメアリング、左足はクラックにジャミング、左手や右手はうまくクラックのホールドをとらえながら気持ちよく登る。
最終的に、持ってきたカムは全部使い切って抜ける。

3P目のクラックセクションを終えてほっと一息
【クラックセクションを終えてほっと一息】

フォローの横山さん、後続がいるためか、凄いスピードでクリーニングしてくる。さすが。
手の甲は擦り傷で真っ赤。
お疲れ様でした。

・4thP リード:横山さん
ガバをつかんでハングを越えたり、ここはここで面白い。

4ピッチ目リード中

・5thP リード:斎藤(健)
登り始めて3本目を取ったあたりで、その先のボルト/ハーケンの少なさに気づく。
一度、クライムダウンして、横山さんからカムを受け渡してもらう。
クラック沿いに登り、さらにルンゼ状のところを登って行く。
本当は、ルンゼ沿いではなくカンテ沿いを登ったほうがよいらしい。
ルンゼ状を詰めて行くと、最後ちょっと狭い乗っ越しがあって、その先に広場と終了点。

・6thP リード:横山さん
最後は、横山さんがリードして、稜線に設置してある立派な終了点まで。

目標としていたA0なしも達成し、なかなか満足でした。

横山さん、一日、ありがとうございました。

※ 何年か前に、稜線から股峠までの鎖が全て撤去されました。
かなり急な岩場のため、3点支持を確実に行いながらの下降が必要。

フリーのエリア
【二子山 弓状エリアの賑わい】

午前中に中央稜を終えてしまったため、日本一かぶった5.10aと噂の”悪魔のエチュード”を触りに弓状エリアに行ってみました。

シーズン最後の追い込み中の人達でさすがの賑わい。

・悪魔のエチュード 5.10a OS けん

とりあえず、一本だけ登ってみましたが、フェイスから悪魔の指に乗り移ったりとなかなか面白いルートでした。

かぶっているといっても、ルートから突き出ている悪魔の指に乗り移るだけなので、体を逆さまにしたりする必要はないようです。

登ってみると、なるほど、5.10aですね。