【南アルプス】寸又川・逆河内

【日 程】 2009年8月13日(木)〜16(日)
【ルート】 寸又峡温泉〜千頭ダム〜逆河内〜中ノ尾根山〜朝日山〜鶏冠橋
【メンバー】 田邉L、栗原、斎藤健(記)

「滝を高巻いたつもりが、しばらく進むと元の場所に戻ってきてしまった」
というほど、右へ左へ曲がりくねる川筋。

「1つの淵で40匹以上釣ったという入れ食いの淵」
(半世紀前)

「南ア深南部の中でも奥深い場所、中ノ尾根山の頂上に立てる」

そんな噂を聞き、以前から、一度訪れてみたいと願っていた逆河内。

このお盆は、飯豊の沢に入る予定であったが、何週間も前からパーティーメンバーに、「転進先は逆河内にしましょう。」と吹き込み実現した山行だった。 

寸又川の渡渉
【まずは寸又川の渡渉から】

寸又川は水の圧力があるため、スクラム渡渉。

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【へつる その1】

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【へつる その2】

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【へつる その3】

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【逆河内をブリッジ】

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【逆河内をヒトマタギ】

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【地獄からの脱出】

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【行けども行けども水勢の衰える様子は全くない】

50mはあろうかという両岸の岩壁。

その壁に空いた穴からは滾々と水が湧き出す。 

何本もの大きな沢が水流を分けるも、水量はむしろ増えているような錯覚に陥る。

地底の僕らは、果てしなく、へつったり、渡渉したり。 

それでも、渓にそって吹く夏の風のおかげで、寒さは感じない。

カモシカや魚には多く出会い、虫は少ない。

とても快適な遡行。

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【大淵でルアーを振る】

ルアーを振ると、魚群になって寄ってくるアマゴ。

道具のせいか、腕のせいか、尺には届かず。

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【大淵を泳ぐ】

大淵は泳いで通過。

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【40mの大滝】

この大滝を右から巻けば、岳薙沢と火打沢の二俣はすぐ。

その先は源頭の雰囲気。

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【中ノ尾根山頂上】

気持ちの良い笹原でしばし休息。

南ア深南部の縦走
【南ア深南部の縦走】

樹は朽ち倒れ苔むす。笹薮には縦横無尽の獣道。 

 

夏の沢、逆河内。

天候もよく、今年も充実したお盆だった。

 

[テン場]

1日目:大沢出合の先のハングした滝を登ったところの左岸に泊。

2日目:40m大滝の手前30分ぐらいの開けた二俣に泊。

3日目:白倉山と平森山の中間に泊。

 

[メモ]

・悪場はないが、山深いのでトラブルは命取り。

・行くべきところは水線通しに通過できる水量だった。 

・小石が溜まっている淵が多く、足がついたまま通過できることが多かった。

・懸垂下降はしなかった。

・ハーケンは打たなかった。

・巻きは1日目に1回。2日目に3回。3日目に2回。獣道を利用。

・南ア深南部の稜線は、膝から腰ぐらいの笹薮。獣道が縦横無尽に走っている。

・梶谷川側に降りるよりも、西俣沢に降りるほうが登山道がしっかりしている。

・中ノ尾根山頂上では、携帯はつながらなかった。

・朝日山から梶谷川に向かって下降している途中で、docomoが通じた。auは×。

・朝日山の頂上では、docomoからメール送信できた。ただ、電話で話ができるほど連続して電波がつながらなかった。

・下山のための藪山縦走に9時間もかかってしまった。

・1台の車で入山する場合、5日の日程にし、別の沢を下降して寸又峡温泉までもどってくるようなルート取りがお奨め。

・初日の朝、逆河内の出合にベースを張って釣りをするという、釣り人達3人に会って以来、山行中人に会うことはなかった。南ア深南部では、静かな山を楽しむことができる。

・田舎なので、お盆の期間中、タクシー会社は人が少ない。梶谷川周辺をテリトリーにしている遠山タクシーには電話がつながらず、結局、別のエリアのタクシーを呼び寄せることになった。どのタクシー会社も、知らない山奥なので来るのを渋っていて、なんだかんだ、タクシー会社に迎車OKをもらうだけで小一時間かかってしまった。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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