【日程】2010年12月25日〜28日
【ルート】南アルプス 尾勝谷塩沢 アイスクライミング
【メンバー】K、S
アプローチ
尾勝谷へのアプローチは、戸台の駐車場の手前の林道入口からとなる。Webで事前に調べていたとおり、ゲートのチェーンは施錠されておらず簡単に外すことが出来る。林道を入れるところまで車を進入させ、巨大な堰堤の手前まで入る。
巨大堰堤を越えるには、堰堤左岸側に設置された階段状の梯子を登るか、右岸側の巻き道を使うことになる。我々は、行きでは左岸側の梯子を登ったが、登攀用具と4日分の食糧を含めた荷物が大きいためにバランスを崩しそうでもありとても大変だった。帰りは左岸の巻き道を使ったが、こちらの方が明らかに楽なのでこちらを使った方が良い。
崩れた林道を約30分程歩くと塩沢出合だ。出合いには、電力関係の小屋と設備もあり間違いない。狩猟関係者がつけたものなのか赤テープが付けられているので、テープに従って沢を進む。今日は寒気が入り小雪が舞う天気。このところ暖かい日が続いたせいか積雪は少なくラッセルは全く無いが、代わりに沢の水量が多く渡渉に苦労する。足元が滑るのでストック必携である。
なるべく赤テープを探して樹林帯の斜面を進むが、どうしても渡渉するポイントが次々と出てきてその都度ひやひやしながら進む。倒木とうっすらと雪の載ったゴーロ歩きが非常に疲れる。寒気が入っている筈だが、思ったよりも寒くなく、もし氷結していなくて登れずに敗退したらと心配になる。
予想よりはるかにかかり、5時間30分程度かかってようやく二俣へ。右俣側に入った台地にベースキャンプを設営した。二俣付近は伏流となっているので、水場探しへ。二俣の右俣側の窪地に水が溜まっており、流れていないが、近くには他に見当たらないのでこれで妥協した。
左俣へ
翌日は、左俣へ向かう。朝3時30分起床、6時00分出発。まだ暗いので、ヘッドランプの明かりを頼りに、左俣の沢沿いではなく、右岸に渡って尾根状を進む。沢床よりはるかに高い位置であるが、事前に調べた情報通りかえってこちらの方が歩きやすい。しばらく進むとルンゼが入っているので、ここから沢に下りる。
【F1】
F1は氷結が甘く氷が少ないので、少々嫌らしい。倒木が掛かっているので、倒木にバイルを刺して巻き気味に越えた。
【F2】
立派な50mの氷瀑。モコモコだが、しっかり凍ってくれているのでよかった。?+。スクリュー6本使用。
F2の上の6mの氷瀑。トポには出ていない。このあたりの氷瀑の数え方が難しく、登っているときはF3とカウントしてしまったのが間違いの始まりか?
【F3?】
下段のナメ状10mはフリーで登って、その上からロープを出す。約30m。?程度。
登っているときには、F2の上の6mをF3とカウントし、ナメをF4、上の「F3?」の写真30mをF5とカウントしたが、トポと滝の大きさがあわないが、この上で二俣になっている。左側は10mの滝で、右は5mの小滝の支流だ。明らかに左の方が本流だが。。ここで支流の右俣に入り、5mの小滝を越えるが、その上の滝が繋がっていない。(写真)。これがF7だろうか。この状態では、あと1週間程度では繋がりそうもない。どうも間違えたのかもしれない。
ここで引き返す。樹林帯をうまく懸垂なしで左の沢に戻り、10m滝の上に出た。
ここからフリーで登れる滝が幾つも出てくる。
【本当のF7?】
本日はここまで。ベースキャンプに戻る。 ほとんどの滝は懸垂となるが、潅木や倒木にロープを直掛けして支点とすることが出来る。思ったよりも早かった。