【日 時】 2007年10月14日
【メンバー】 大野、飯田、小暮、笹川、佐貫、矢野
大野さんのホームグラウンドともいうべきジロト沢に行ってきました。
大野さんは6回目、佐貫さんは4回目ということで、案内してもらうつもりで気楽な山行でした。
やはり何度も訪れたくなる由もわかります。この小さな沢の奥にあるスラブの大伽藍は見ごたえのあるものでした。
ゴーロ状の沢を詰めていくと突然、目の前にスラブが広がります。
これから広がる景色にワクワクします。
出ました右俣大滝(布晒ノ滝)。垂直部100m、更に上段のスラブをあわせて300mはあろうかという規模。
いや〜。気軽に取り付けるようなシロモノではありませんね。覚悟が必要でしょう。
大滝見物を済ませたら、左俣に入ります。左俣はインゼルルンゼと略奪地点で水流を分けているので水量が少なくショボイ出合いですが、その奥には大滝が広がっているのです。今回はジロト沢初見参の飯田、矢野、笹川、小暮が左俣大滝の登攀。大野、佐貫ペアで左俣インゼルルンゼと分かれて上ります。
上部の略奪地点で沢が合流しているので、11時を目処にしてそれぞれ出発。
左俣大滝の基部。100m以上あります。
最初の一段目はかなり立っていて、水流沿いの中間にボルトでもあれば取り付く気にもなりますが、何も無いので右手から巻き気味に取り付きます。ここさえクリアすれば、滝は寝ているので、ゴム底の靴を用意すれば至って快適。
2ピッチ目。
ノーザイルでも登れそうな感じですが、落ちると大変なのでザイルを出します。
3ピッチ目を上から眺めるとこんな感じ。
4ピッチ目。
4ピッチで左俣大滝の登攀終了。幾つか滝を越えると略奪地点に出ました。既に大野さんと佐貫さんが待っていました。
略奪地点から見る右俣大滝(布晒ノ滝)。すごい迫力です。
略奪地点の上も80m滝。25m滝と大きな滝が続いています。
80m滝の登攀。難しくはありません。
更に25m滝を直登(悪い)して、大きな滝はおしまい。
上部は釜が幾つか現れ、楽しく上ります。大股開きでヨイショ。
ナメもあります。大野さん曰く、遊園地のようだとはまさしくその通り。
赤布が出てきたところで、終了とし、左俣右岸尾根に上がり下降します。
景色を堪能しながら、雨量計まで30分の藪漕ぎ。
雨量計からは明瞭な登山道(地形図には出ていない)となり、沢沿いに戻ることができます。
日帰りとしては、気楽にスラブを堪能できる楽しいところでした。