白神赤石川

日時 2006/8/10〜8/14
メンバー L田辺(利)(記)、山口、高橋、渡辺

黄昏組の白神逍遥の旅、天気に恵まれ、ブナ森に全身つかってきました。

10日晴れ 暗門の滝左側をよじのぼり、西俣沢〜尾根〜ヤナダケ沢に降りずに尾根で下り、沢床に着いたときは暑さとにわか雨で赤石出合手前の二俣にて幕。ぬるぬるの沢床。ヤブ蚊との出合。
11日晴れ 出合の滝の巻きを探すが、最後は崖になったので懸垂で広い赤石沢に降り立つ。でかい岩魚が走る。魚影の濃さはさすが禁漁、世界遺産白神。ヨドメの滝を登り、石の小屋場沢出合先にて快適幕場だが、虻の歓迎を受ける。

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 大自然に包まれた赤石の沢旅

12日晴れ、にわか雨 泊沢の二俣が今回のわたしの目的だったのだが、その通りの素敵な幕場に血なまぐさいテントを設営。泊沢の散策にいく。すぐにスノーブリッジの桁部分が現れたのたのだが、標高が上がらない白神なもんで、壁をきょろきょろみるが、花盛りなウドやらウルイなど、観賞用となっている。雨っぽいので幕にもどり、ぼ〜っと過ごす。

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 「魚留ノ滝」の登攀

13日晴れ 今回の核心部の山越え。みなはまっているようなので、安全確実ルートをとる。石の小屋場沢から入り、涸れ沢から稜線をめざす。沢沿いはミズナラだらけで、標高が上がるとブナの素敵な森が続くが、ぶんぶんという音とちくっの触覚がたまらない。稜線までは杣道がところどころついているが、ぐるぐる回っているようだ。稜線によじ上って、作戦会議通りのオロの沢右岸の尾根を末端まで薮をこぐ。ここでも虻がウルサい。末端で行き詰まり、懸垂30m2本連結してギリギリで出合に降り立つ。赤石より大川のアブがとても攻撃的だったのが印象に残る。ここまで来れば、核心は抜けたも同然なのだが、なるべく先を急ぐ。オリサキ沢から大川本流まであっけなく来たので、タカヘグリもこの渇水状態だと巻かずにいけそうと読んだ通りに楽しく通過。泳いだり落ちたりしたそのおかげで、その後はアブとより親密になってしまった。二俣手前で幕。今夜はアブ+羽蟻の襲撃に遭う。

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帰路に使った追良瀬・赤石に並ぶ大きな渓。ゴルジュ帯「タカヘグリ」は水が少なく楽に通過。

14日晴れ 慣れたゴーロ歩きで大川の仕事道まで。途中、見回りの二人組と片手にルアー、くわえ煙草のあんちゃんに合う。山越えはしらべてあったが、仕事道までが抜けていたので、堰堤まで行き、その手前の沢を詰め、立派な林道に上がって、白神逍遥の旅は終わった。

稜線まで続くブナ森、たおやかな沢の流れにライズする岩魚の楽園。沢から見上げるとわき上がる白い雲と茂る緑。
机上での憧れが形になりましたが、浸っているとアブが現実に戻してくれます。かゆいです。下世話ですみません。

メンバーのみなさん、おつきあいいただき、ありがとうございました。
なんと、わたしのみ、白神初心者でした。
アブの刺された後ってどうすればいいのか、ご存知の方,ご助言ください。
越後夫人のアドバイスを忘れ,薄い生地の上からぼこぼこにやられました〜。全身ネオプレーンじゃないといかんですよ。しかもいろいろな種類のアブがいるんですね。