【日程】2018年9月22日~24日
【メンバー】K原(記) F永
9/22 小穂口沢出合でボートを降りる。奥利根湖を渡ったのも久しぶりだ。送ってもらった奥利根マリンのTさんと少々話をしているうちに、Tさんの知り合いのKさんが上から降りてきた。昨日までの雨で、利根川本流は50cm、小穂口沢は15cmほど増水しているという。挨拶をして別れると、2艘のボートはあっという間に見えなくなった。歩き始めると、なるほど、普段ならなんてことはなさそうな平瀬も、水の流れが多くて早い。F永さんと何度もスクラム渡渉をしながら進む。幸い、今日は行程も短くゴルジュもほとんどないので、順調だ。南沢出合の先の魚止めの滝は左岸から巻き、北沢出合過ぎのミニゴルジュでしっかり濡れたあと、沢は開け、天場予定の川原に着いた。明日登る予定の大滝も遠くに見える。薪も豊富で、明日の登攀に鋭気を養いながら、早めに就寝した。
9/23 夜半タープを叩いた雨も幸いそれほど降らず、朝には晴れ間が広がってきた。さて今日は核心日、大滝登攀が楽しみである。小滝を越えていくと、20m滝がお出迎え、これが1段目かなとF永さんがザイルを引いて登る。どうやら違っていたらしく、その後再び小滝群となった。少々嫌らしいものもあり、登ったり巻いたり。その先に大滝が待ち構えていた。1・3ピッチをK原、2・4ピッチをF永のツルベでザイルを引く。気付くと空は真っ青で、気持ちがいい。全体的に左の灌木沿いにザイルを伸ばし、予定通り4ピッチで登攀終了した。その先にはこの沢最難と言われる20m滝が控えている。その20m滝は、一目見て「えーっ、登るの無理でしょ」という感じで、K暮さんが過去によく登ったなと思った。もちろん、左岸から巻く。巻きも少々悪く、ザイルを出した。灌木帯まで上がり、トラバースした後、懸垂で沢に戻った。これで核心は終了だろうか。今日中に稜線まで上がるという手もあったが、稜線では水もなく焚き火もできないだろう、ということで、傾斜が急になる手前の二俣を過ぎたところで幕とした。幸い、翌日の天気予報も好転しており、夕方まで雨は降らなさそう。薪はカラカラに乾いており、少々苦戦はしたもののメタなしで火をつけることができた。楽しかった1日を振り返りながら就寝。
9/24 今日はもう詰めの小滝だけ、と思いきや、その滝が意外と悪く、登れずに草付きのトラバースを強いられる。三股では一番稜線に近い左俣に入ったが、その先の滝がまた悪い。諦めてまた草付きに上がる。結局そのまま尾根に上がり、藪こぎに入った。背丈を超える笹薮を1時間ほど漕ぐと、ようやく草原に出た。もう稜線は間近、群馬の山々を眺めながらのんびりと休憩する。最後の急斜面を登っていくと、細い登山道に出た。小穂口の頭まで10分、そこで再度休憩とし、新潟の山々を眺めながら、中尾ツルネをのんびりと下り始めた。