【日時】2015年2月14日～15日
【ルート】丸沼高原スキー場～大尻沼～林道1550m～四郎岳
【メンバー】Ｙ野、Ｔ村
朝起きると雪。風も強い。スキー場の駐車場でぼんやり外を眺めながら、今日明日の行程に思考をめぐらすが、駐車場にいて何が始まるでもないのでのらりくらりと動き出す。大尻沼取水堰を渡り遊歩道に乗ったが、歩きづらいのですぐに大尻沼に降り立つ。まさか沼にドボンすることはないだろうと信じながら、沼上を滑っていく。見渡せば雪煙舞う美しい風景だ。
大尻沼を歩く
沼上から尾根に取り付き、林道を横切って黙々と登っていく。その尾根ではスキー場の音が聞こえるし、山仕事の手も随分と入っているのだが、それでも何故か人臭くなく、気持ちが良い。
沢を渡り四郎岳稜線から東面に伸びる尾根に取り付く。ここからの登りはきれいに伐採されたシュート。しかし昨日から降り続く雪で激しいラッセルだ。ラッセルを交代しながら最後の急斜面もやりこなし、ようやく稜線に出る。そこは思った通りの密林帯。早くも西面を滑降することの無謀さが頭をよぎったが、それを頭の隅に押しやり、枝も押しやりながら四郎岳山頂に。木立に囲まれ、ほとんど視界もきかず、何だかよくわからない場所だが、それでも山頂に立つことはやはり気持ちが良い。
四郎岳山頂
ここから記録のない西面滑降にいざ挑戦だ、と意気込んで滑り始めたが、３秒であきらめた。滑らずとも見てわかるだろうとも言える。往路を戻ることとし、例のシュートをここぞとばかりに吠えて滑降。
シュート滑降
その日の内に下山もできるが、せっかくなので山中幕営とした。夜中、降り続く雪でテントは凸型になっており、久しぶりに夜中に雪かき。そんな積雪なので翌朝ははじめから下りラッセルで、今日はこれでお終いかなと思ったが、最後の最後に快適な斜面が残っており、美しい氷結大尻沼に向け、滑降を楽しんだ。