【期間】2010年10月2日
【メンバー】 L木下 吉田(会員外)
ジロト沢は小さい流域だが大滝ありスラブありで変化に富んだ沢遊びが出来る。雪渓のない季節、アプローチの滝の処理に少々手こずったが、快適なスラブ登攀を楽しみ充実した一日であった。(行動約10時間でした)
車止めから、20分ほどで堰堤の工事現場。沢沿いの道がわからずしばらく右往左往したが、左岸に見つけて10分ほどで滝沢との二俣。
ジロト沢はいくつか滝が出てくるが問題はない。Bルンゼは細い流れ、狭い入口だ。
<ジロト沢>
<Bルンゼの小滝>
小滝を登って行くとスラブ状20m滝、右のルンゼ状を登りCSを越し、ロープを出してスラブをフリクションで登る。ここを抜けると両岸草付、スラブが見え隠れしてくる。黒い6m滝が現われるが手が出ず、30mほど戻って左岸を高巻き、スラブと草付の間をトラバースして20mの懸垂で沢に戻る。
<Bルンゼ 20m滝>
左スラブへは狭いルンゼ状、右スラブは開けた15m滝だ。アンザイレンして滝の真ん中に取り付く。続く緩傾斜はコンテ進み、左折するとスラブが広がる。
<右スラブ>
フリクションのきく岩質にロープを伸ばす、快適だ。次第に傾斜が強くなり、最後はいやらしそうな凹角になるのでP5付近にトラバー気味に登り、北東尾根に出た。50m×6ピッチの登攀であった。
<右スラブ・最終ピッチ>
尾根の反対側・滝沢流域ははブナ森でとても感じが良い、滝沢側を絡みながらP7に出た。ここは大兜山北面の良い展望台であった。
<P7からの展望・画面中央/右スラブ>
P7より少し戻ったコルよりAルンゼに下降する。初めは急傾斜で潅木を頼りに降りたが、結構腕がパンプした。Aルンゼは滝・スラブも大したことはなくすんなりと下降できた(約50分)。
秋の晴天のもと、誰もいない静かなスラブを楽しめました。
【木下 記】